ジムニー けん引フック
(純正トーインフックの強化)&(純正バンパー)

リア用けん引フック
20180305追記 リア右側けん引フック

ジムニーのけん引フックは色々ありますが、
純正バンパーのまま装着できるのは意外とありません。
APIOが有名ですが、↓

↑実際装着するとフックの穴が前に飛び出た形、使うには便利なのでしょうが
どうも いかにも〜って感じです。
 探していたら 以前スペアタイヤのブラケットの延長ボルトを購入した
ワイルドグースから 純正のタイダウンフックを補強するけん引フックが出ていました。

↑これがワイルドグースの製品で 左用 右用です。

↓右用は完全ボルトオンなので 何にも考えなくて済むのですが、

↑ビフォアー アフター (あっ上のステアリングギアボックスと共締めの17mmは1000Kgネ)

左用は↓

@角フレームに8.5mmの穴を一箇所あける必要があります。
A角フレームの内側にナットをあてがい、外からボルトを締めます。
※このAの作業にはフロントバンパーを取り外す必要があるのです!
フロントバンパーを外すのは実はメチャクチャ面倒なのですよ
今回この左用の強化フックを フロントバンパーを外さないで作業してみます。


これが 今回のスペシャル作業に必要になるパーツ、道具類です。
●左の緑のが1.2mmのハリガネ、これが 今回の切込み隊長です。
△上にある4mのは 1mmの釣り糸 これはエマージェンシー用で 
 長さは60センチもあれば十分、またテグスに拘る必要はなく、タコ糸などでもOK
●右にあるのが 主役の金剛打の6mmのロープ 2mもあれば十分です
 金剛打ちである必要はありません 6mmのロープなら用は足りると思います。
★下の部品は M8の12mmツバ付きナット と 回り止めに使うピンです。
 このピンは何でもかまいません 
 要は手の届かない角フレームの内側でナットが空回りしなければOK
△2液混合のエポキシ接着剤 速乾の強力タイプがGood
◎ゼリー状の瞬間接着剤。

後記 ●必要(代用品でも可能) △不要だった ◎必要


↑★部品として使用する12mmのナットに回り止めの足をつけたパーツです。


↑黒いほうは添付部品でセットになっているハリガネ付きナット、
下は今回作成した部品、
※ちなみにこの黒い添付部品のハリガネをナットから4センチ位に切って、
  その先っぽを丸く糸を通す輪をつくれば これでだけでOK

★なのでこんな自作の部品は不要なんですが・・・
今回は 添付部品は万一の予備ために使用せず、自作の部品を使用してみました。


↑実際はこんな感じでボルトとペアーに、これで角フレーム、フックの鉄板を挟んで固定します。

さて 作業開始します。
ドリルの穴あけ作業がありますので、タイヤを外します。


作業前に あたりをブレーキクリーナーで綺麗にしておきましょう。
 ついでにシャーシークリアーも忘れないうちに吹いておきましょう。


↑鉄板をあてがい、それを物差しにドリルで8.5mmの穴をあけます。
 角フレームは非常に薄い なんと約1mm!!
   なので 電池ドリル(電気ドリルじゃないよ)でも簡単に開きます。
※さてここで問題です。
 ネットの書き込みなどを検索してみると、バンパーを外すのが面倒なため、
  ここにタップを立ててお茶を濁した・・・って数件見つかりました!
   アハハ! 面白い! 
  厚さ1mmの鉄板にピッチ1.25mmのねじ山が切れますか!?
   そりゃ〜ただネジが引っかかって留まっているだけ・・・・。

まともに性能を期待したければちゃんと工作しないとダメですね。
 実は私も最初はタップ作戦を考えましたが、鉄板の厚みを確認したら・・・
   考えるだけ馬鹿でしたねぇ〜


↑穴が開いたら(もちろんちゃんと位置を確認して 問題あれば 穴を広げて修正してください)
穴から 前方へ向かって 緑のハリガネをスルスルと押し込んでいきます!
 すると バンパーとフレームの先端の隙間から ハリガネが出てきます
 ここにはなんと1.5センチくらいの隙間があるんですよ。
  この隙間からナットを押し込もう という作戦です。

↑ハリガネが先端から取り出せたら、 穴側のハリガネにロープをつなげて
今度はハリガネをゆっくりと先端から引っ張りながら、 穴からロープを押し込みます。



↑出来上がると 全部がロープにかわりました。

↑ ロープにナット金具を通します。 裏表を間違わないように!
ナット金具の輪に通してあるのは テグス、 これは失敗したときのエマージェンシーです。
ループにして 先端をフレームから出しておき、万一失敗の時は引っ張って取り出します。



↑ロープの先端から30センチくらいの所まで金具を移動して
  先端側のほうに結び目を作ります。
▲結び目ができたら ツバ付きナットのツバにたっぷりと2液エポキシを塗りたくります。
▼実は私は1回失敗して・・・、ここはゼリー状のアロンアルファーのほうがいいかも知れません。
※後記 その後検証のために何回か外して取り付けをしてみましたところ
 ツバの内側外周部分に一周 ゼリータイプの瞬間接着剤 が一番よさそうです。
※瞬間接着剤なので、穴からの修正は1回限り、数秒以内に位置を合わせ、
 すかさず数秒引っ張って固定します。
 

↑接着剤を塗ったら、すかさず 先端の隙間から金具&ロープを押し込み、
同時に 穴側から金剛ロープを引きます。
穴から覗いて しっかり穴の裏にナットが来ていることを確認し、
 必要があれば、ロープを軽く引っ張りながら小さいマイナスドライバーなどで
  裏側のナットの位置を※素早く微調整してください。
 位置が問題なければロープを強く引き そのまま数分 接着剤が安定するまで 保持します。


↑ロープを引いて保持している段階で 次の手順に備えて
鉄板を下のボルト2本で借り止めしておきます。
 数分たって接着剤が安定してきたら 穴の根元でロープを切断して
そぉ〜〜っと 先端からロープを引っ張り出します。


↑あとは慎重にボルトを締めこんでいきます。

12mm(M8)ボルトですので400Kg程度が適正トルクと思われます。

↑出来上がりの裏の様子。
ボルト、スプリングワッシャー、 平ワッシャー、鉄板、タイダウンフック、平ワッシャー、ナット
の順番ですが、スプリングワッシャーはナット側でもかまいませんし、
外側をナットにしてもOKです。 お好きにどおぞ!
(正しくはスプリングワッシャーは締め込む方側に・・・、ボルトを回して締めこむのならボルト側、
       ナットを回して締めこむのならナット側にスプリングワッシャーを使います。)


↑出来上がりぃ〜
あっ そうそう 鉄板をつける前にフレームやその回り、
鉄板の裏表に シャーシークリアーを吹いておきましょう。
鉄板と鉄板の合わせ目は格好の錆の餌食ですから。


※後記 その後何回か 取外し・取付け・検証してみましたところ、
より安全で成功率が高く、コスパのよい手法として、

@角フレームへの 穴あけ、穴の修正
Aフレームと鉄板の裏側(張り合わせ面)にシャーシークリアを吹く
B鉄板を下のネジ2本で仮止め(7〜8割止め)
C穴から緑の針金を通し、ロープを繋ぎロープに入れ替える

D↑★金具は添付部品の針金を5センチくらいで切断して、
  輪を作り(結構硬い、硬くないと回り止めにならない)★、
 ここに1.2mmの針金を30センチくらい結ぶ(テグスよりハリガネのほうが良)
Eこの金具をロープに通し、ロープに結び目をつける
●ここで接着剤を付ける前に、ロープを引っ張って、引き入れる練習をしておくとGood!
 ついでに、ロープの結び目の穴側(引き手側)5センチ位の所にマジックで印を付けておくと更に良。
Fツバつきナットのツバの内側の外周部分に1周ぐるりと ゼリー状の瞬間接着剤をつける
G※瞬間接着剤なので位置あわせは1チャンス、数秒以内に位置調整※
Hすかさずロープを引っ張り、10秒もすれば固定される
Iロープを金具の根元でカットし、細いマイナスドライバー等でロープを押し込み、角フレームの内側に落とす
Jボルトをゆっくり慎重に締めていく、
Kある程度ナットに食いついたら(スプリングワッシャーがつぶれる前くらい)、ロープを前から取り出し、
L金具につけた針金をピーンと引っ張り、近所の適当なパーツ(バンパーの固定金具等)に仮止め
M下の2本のネジの本締め 400Kg位
N再度上のネジに戻り、本締め このときに針金が巻き込まれないよう確認
O最後に仮止めした針金の先端を邪魔にならないところに固定
P仕上げに全体、裏にシャーシークリアを吹いて出来上がり



↑地面すれすれから覗き込むとこんな感じです。 見る人が見れば判る!これがいいんですね。


さて今度はリア左です。
リア用の左は同じくワイルドグースから純正トーインフックの強化するフックが出ています
 んが右は純正マフラーなのでそれは使えません。
どうしようか悩むのも楽しい時間ですよね

20141018 取りあえずリアの左(助手席側)だけでも付けちゃいましょう!
またワイルドグースで買ってきました。



↑これがリアのトーインフックを強化するけん引フック
フロントの左側と同様 角フレームに1箇所穴あけが必要です。
今度はM10なので、10.5mmの穴が必要(10mmのドリル刃でもこじればOK)

リアタイヤを外して作業します。

リアのナンバーを外して、この黄色い角フレームの穴からハリガネを入れます。
目視で作業できますので、フロント左よりもはるかに楽ですよ。

下のネジで借り止めして、角フレームの穴あけ位置を決めます。

10.5mmで穴をあけ、たっぷりシャーシクリアを吹いて本締めします。
M10なので500K位でいいでしょう。

ビフォ       アフター

隙間からちらっと見えるこの赤がチャームポイント
見る人が見ると判る・・・ ってのがポイントですね


リアの右(運転席側)はまだ何をつけようか悩み中
まあ片方ですが着いていれば無いよりはマシでしょう?
 リア右を付けたらまた追記します。

20180305追記 リア右のけん引フックを装着しました!
暫くぶりに ワイルドグースのHPを覗いてみたら なんと
リア右の純正トーインフックの強化けん引フックが 新発売されていました!
これは 穴あけ加工無し、純正バンパーでも使用可能で左右共通。
 まあ左は既に付けちゃっているので・・・最後の右だけをつけます。
  そうそう苦労して装着したフロントの左側も 新しいフックが発売され
 穴あけ加工無しに取り付けできるタイプに進化してました。

取り付けはネジ2箇所。

厚みも十分なので強度も問題ないでしょう。

仮付けした様子。 純正バンパー、純正マフラーにも干渉することない取り付け可能です。
 さて実際の取り付けには角フレームの内側にナットを入れるため リアバンパーを外します。
  リアバンパーのはずし方は
1 左右のコンビネーションランプを外す(左右それぞれ10mmのボルト2本ずつ)
2 コンビネーションランプを外すとその中に10mmボルトが1箇所ずつ(計2本) 
3 タイヤハウスの中に左右それぞれ2箇所ずつ10mmのネジ(計4本)
4 バンパー下に左右2箇所ずつフレームに10mmのボルトで固定されてます(計2本)
5 最後にリアゲートを開けた時に見える10mmのボルト3本を外すと バンパーは外れます。
※ バックランプのコードが付いているので 無理に引っ張らないように、
 またコードがあるので完全には外せませんが、今回の目的には十分です。

取り付けには 取り付ける場所にパーツクリーナーで汚れを落として
シャーシークリアを吹いて防錆処理をしっかりと、特に鉄板同士が合わさる部分は
サビの温床になります。 シャーシークリアーを接着剤にして張り合わせるイメージです。

取り付け完了すると こんな感じで少しだけ赤いフックが覗けます。

下から覗き込むと こんな感じです。

これで4箇所全てのフックが強化されました。
活躍することはないと思いますが、万全ですね。
上にも書きましたが、少しすつパーツも進化しているようで
現在は穴あけ加工無しに完全ボルトオンで4箇所のフックが強化できます。








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