ファイブを調整してみる の巻

ビフォアー
姿勢 日差 振り角 ビートエラー
C(文字盤上) +12秒 261度 0.4msec
12(12時上) +3秒 231度 0.8msec
3(3時上) +3秒 230度 0.7msec
6(6時上) +1秒 234度 0.4msec
9(9時上) +16秒 224度 0.4msec
F(文字盤下) +10秒 266度 0.4msec

当然のことながら、クロノメーターを目指し歩度調整をします。
アフター(仮調整)
姿勢 日差 振り角 ビートエラー
C(文字盤上) +1秒 306度 0.0msec
12(12時上) −1秒 276度 0.3msec
3(3時上) −6秒 274度 0.2msec
6(6時上) ±0秒 265度 0.0msec
9(9時上) +1秒 275度 0.0msec
F(文字盤下) +3秒 302度 0.0msec


わりと簡単に精度が出せました。この数値だけに限定すれば十分クロノメーターですね。
仮調整(実は注油もしてますが)により振り角は瞬間最大310度も振るようになりました。


この仮調整の後、24時間のワインダー調整に入ります。

ベルジョン5802で24時間後の歩度を再調整して出来上がりです。

このタイマーで15分ON 30分OFFを繰り返します。
本当は1分10秒ON 4分OFFとか細かく設定したいのですが、
そんなタイマーは市販されていないので自作しなくてはなりません。のでパス(笑)
ベルジョン5802ワインダーはファイナルテストワインダーというだけあって、
このワインダー上で日差±0秒に調整した場合、実際の使用では、±5秒程度以内と
ほぼ実際の使用状況に近いデーターが再現できます




=参考=

 ビートエラーとは
チック→タックの時間と、タック→チックの時間の差で、この差が少ないほど高精度で姿勢差も小さくなります。
 振り角とは
回転往復運動するテンプの回る角度で、この角度が大きいほど外的衝撃に対して強く安定して時間を刻めます。
ゼンマイがほどけてくるとトルクが小さくなり、この振り角は落ちてきますので、進んできたり、遅れてきたりします。
但し、振り角が大きすぎて約320度を超えると、1周して反対側から2回目のチック又はタックを叩くことになり、
いわゆる”振り当たり”となり、メチャクチャな遅れや進みとなります。


たかだか6,000円程度の、日本で買える機械式腕時計でもトップクラスの安さ!
こんな安物でも、しっかり調整すれば、王冠マークの値段だけクソ高い 労力士 といい勝負。
 勝てはしないし、勝つつもりもないけれど、
  けど・・・・、値段の差100倍以上に対してズレは数秒・・・と肉薄した勝負。



やっぱりファイブっていいですねぇ〜・・・。 こうして無駄にファイブが増殖していきます。















back to ファイブ



back to MENU