ファイブの針(ハンド)を交換してみる の巻


 ようやくメーカーから針(ハンド)が届きました。
なんか薬の包装みたいですね。


 今回は針の交換ですので、機械台(ムーブメントホルダー)に乗せなくてはなりません。
(ちなみに私の愛用はベルジョンの4040ホルダーです)
文字盤を上にして機械台にムーブメントをセットするには、必ずローターをはずしておく必要があります。
ローターをはずすには、薄く研いだに真中に切り込みを入れた改造ドライバーを使用します。
※何をするにも邪魔なのでローターを一番にはずしておくとその後いろいろと楽です。


 ムーブメントの取り出しですが、オシドリを押すとリューズが抜けます。
※リューズを引き出した状態だと、オシドリは引っ込んでしまい押せません。
 リューズは通常の使用状態でオシドリを押したまま、リューズを抜きます。


 針の交換ですので、ゼンマイをほどかなくてはなりません。
※普段はこんな面倒なことはしません(笑)針を止めればいいだけなので、テンワに紙を挟んで
気合で止めちゃってます。これは撮影用です(笑)

ゼンマイをほどくには、まず丸穴車をはずしますが、ここのネジは逆ネジですので注意。
 丸穴車をはずしたら、あとは箱背バネでロックされているだけす。
角穴車にドライバーをかませ、しっかりドライバーを押さえて箱背のロックをはずします。
ロックをはずすと、ゼンマイの力でドライバーが回されますが、しっかり押さえ、
ゆっくり左回りにドライバーを回します。
 90〜180度程度回すと手を持ち換える必要がでてきます。
そのときは一旦箱背バネでロックをかけて、ドライバーを持ち換えて、しっかり押さえてから
またロックを外す・・・を繰り返して、テンプが止るまで・ゼンマイが緩めきるまで繰り返します。
 ゼンマイが目一杯巻かれている状態ですと、約7回転回す必要があります。
※しっかり角穴車を押さえてないと、ロックをはずした瞬間ゼンマイの力が
爆発的に一挙にほどけて、香箱を壊します。


 ゼンマイをほどいたら、針のとりはずしですが、
ここで一旦リューズを取り付け、24時に合せておきましょう。
一般的な松葉型の剣抜きは秒・分・時3本まとめて抜きます(一本づつ抜くのは難しい)
 後は新しい針を剣押さえできちんと押し込み、リューズを回して、
文字盤のインデックスや針どおしが引っかからないことを十分に確認してください。
 参考:針を外してからリューズを回してしまい、
または24時に合わせないで針を抜いてしまった場合
ゆっくりリューズを回していき、日付が変わりきる寸前が24時です。
逆に好みでずらすのも面白いでしょう。


 ついでに気になっていた SNX115K1 の文字盤ですが、3時の位置のドットが3本足らない
(そういうデザイン)ので付け足しておきました(笑)

















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